バスも増発!ともてらす早良の交通アクセスはどうなっている?
本ブログでも度々取りあげている、2021年11月6日(土)に開館の新しい公共施設「ともてらす早良」。その交通アクセスはどうなっているのでしょうか。
ともてらす早良の近くに鉄道は通っていませんが、早良区を縦貫する複数のバス路線の終点である「四箇田団地」や「早良体育館前」のバス停がすぐそばにあります。
それでは、この「四箇田団地」までのアクセスについて見ていきましょう。
早良区南部からのアクセス
ともてらす早良は、正式名称が「早良南地域交流センター」である通り、早良区南部の住民をメインターゲットにしています。具体的には旧早良町のエリアですね。(ともてらす早良が建つ場所自体は旧早良町ではなく、旧金武村のエリアです。)
しかし、早良区南部から四箇田団地に乗り入れるバスは、これまでは早良高校の通学用の1往復のみであり、市議会でも早良区南部からのアクセスについて度々質問が出されていました。そこで、オープン日の11月6日より、交通結節点である早良営業所から四箇田団地までの西鉄バスが平日7往復、土休日8往復に増発されることになりました。
本数は決して多いとは言い難く、できれば曲渕や椎原に行く脇山支線と直通すべきでは?とも思うんですが、西鉄も厳しい経営状況に置かれている中、必要最小限、スモールスタートということでしょう。最終バスも18時半以降と遅めなので、夕方のコンサート帰りにも便利そうですね。
天神からのアクセス
ともてらす早良はあくまでも早良区南部における交流拠点という位置づけですが、市内では2016年のなみきスクエア(千早)以来となる新しい文化施設です。さらに、オープニングイベントでは直木賞作家の角田光代さんが来られるなど、豪華なイベントが目白押しの状況であり、また市内の各パフォーマーの方々の練習の拠点ともなるでしょう。そうなると、早良区南部に限らず、市内の各地からのアクセスについても気になりますね。
ここでは天神からのアクセスについて見ていきたいと思います。バス1本で行こうとする場合は、天神警固神社・三越前バス停から「201番」でおよそ40分です。七隈線からバスに乗り継いでいこうとすると、天神南から次郎丸まで23分ですが、バスの乗り継ぎに少し時間をとられるので、Googleで検索するとやはり40分程度かかってしまい、ほぼ互角なように思えます。運賃はどちらでも470円であり、こちらも互角です。
少し欲を言えば、次郎丸駅の出口の近くに四箇田団地行きのバス停を作ってほしいところです。ちなみにこのブログの名前の由来である都市高速経由のバス「502番」は、天神から四箇田団地まで都市高速経由で結びますが、下りは夕方のみの運行です…。
ともてらす早良のアクセスの状況の概略を上図に示します。七隈線の次郎丸や賀茂、西区の新興住宅地である室見が丘からは十分な本数のバスが運行されています。これらのバスは早良区の西の大動脈である原通りを縦貫しており、早良区役所がある藤崎や原からのアクセスも比較的容易です。
一方で東の大動脈である早良街道からのアクセスは1時間に1本程度と、原通りと比較すれば不便な状況が続いています。これはこの施設の構想が公表された5年前から変わっていません。
四箇田団地では住棟の一部が取り壊されており、その跡地に今回の施設や戸建て住宅地が整備され、新たな町へと生まれ変わろうとしています。折りしもコロナ禍で都市と暮らしのありようが大きく変わろうとしている中、この「ともてらす早良」は四箇田団地、早良区南部、そして福岡市全体へと何をもたらすことになるのか、引き続き注目です。