四箇田団地に地域交流センター
福岡市は、早良区地域交流センター(仮称)を四箇田団地に建設する基本構想を策定しました。
以下、福岡市HPの資料(【追記】残念ながらリンク切れ。より踏み込んだ基本計画が発表されています)を要約・補足したものです。
地域交流センターは、各区に1つ設置されている市民センターを補完するもので、すでに博多区の雑餉隈、東区の福工大前、西区の九大学研都市に整備されている。早良区中南部は藤崎の市民センターから遠いにもかかわらず、地域交流センターは未整備となっていた。
早良区地域交流センターは、もともと七隈線沿線まちづくりの一環として野芥に整備する計画であったが、用地取得が困難なため検討範囲を広げた結果、四箇田団地を再開発する予定のURから申し出があり、四箇田団地が対象として選ばれたのだという。
四箇田団地周辺は高齢化が進んでおり、2010年時点で高齢化率は21%に達している。さらに早良区では近年市外からの人口流入が増加しており、「多世代の人々が活動・交流できる環境」「新たな住民が地域のコミュニティに参加するきっかけ」が必要とされているようだ。
また、早良区では1960年代から70年代に建築された住宅の割合が比較的高く、市は「昔からの住民同士のコミュニティが維持されている地域が残っている」と分析。持ち家の割合も約45%と高いため、「流入した住民は定住する傾向にある」と考えているようで、「より良好な地域コミュニティの形成・維持のための仕組み」のニーズがある模様だ。
他にも、周辺で盛んな農林業との連携、早良区中南部で活発な文化・芸能活動の更なる活性化などの役割が期待されているという。
早良区地域交流センターの特徴は以下の通り
・多目的ホール、会議室、市民ロビー、チャイルドルームなどの機能を充実
・早良区中南部で盛んな和太鼓などの練習に利用できる防音仕様の練習室を整備
・早良体育館(1995年開館)が近接するため、体育部門は導入しない
・既存3館同様、図書館も整備。開館当初の蔵書数は約6万冊程度
・鉄道駅から遠く、また早良体育館でも駐車場が不足しているため、同館と相互利用できるよう駐車場・駐輪場を相当台数確保。歩車分離で歩行者の安全も確保
・多目的ホール、会議室、市民ロビー、チャイルドルームなどの機能を充実
・早良区中南部で盛んな和太鼓などの練習に利用できる防音仕様の練習室を整備
・早良体育館(1995年開館)が近接するため、体育部門は導入しない
・既存3館同様、図書館も整備。開館当初の蔵書数は約6万冊程度
・鉄道駅から遠く、また早良体育館でも駐車場が不足しているため、同館と相互利用できるよう駐車場・駐輪場を相当台数確保。歩車分離で歩行者の安全も確保
自家用車でのアクセスを念頭に置いているようだが、交通アクセスの強化に向け、交通事業者(西鉄)とも協議を行うとのこと。四箇田団地は、市民センターがある藤崎からのバスは多いものの、藤崎へのアクセスが不便な早良街道からのバスが少ないため、強化が検討されるポイントはそのあたりだろう。
今回はURの再開発と一体的に整備されるため、順調に進みそうであるが、七隈線利用者増のためにも、野芥地区の活性化は引き続き検討されそうでもある。