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2014年12月

2014年12月17日 (水)

西鉄の新型エアロスター(MP38)

三菱ふそう製の大型路線バス「エアロスター」は、今年リニューアルが行われ、ノンステップバスは形式がMP37からMP38へと変わりました。

その「MP38型エアロスター」ですが、西鉄バスにも今月導入され、先週新宮営業所で、そして今週土井営業所で稼働開始しています。

今回のリニューアルの変更点として一番大きいのはやはりフロントマスクですが、この記事ではその他の気になる変更点を2つ紹介します。

まずは、前向き優先席の設定です。従来は優先席の下には燃料タンクがあり、段差のない優先席を設けるには優先席を右向きにし、燃料タンクの上面全体を座面とせざるを得ませんでした。

ちなみに西鉄のエアロスターのワンステップ車は燃料タンク上に優先席を前向きに設置しているため、優先席ながら座る際に階段1段分の段差を上ることを強いられています。なお西工車の場合この段差はもう少し小さくなっていて、純正車体のエルガでは段差はなくなっています(いずれもワンステップ車の場合)。

Image

しかし今回のリニューアルではご覧のように、燃料タンクをタイヤボックス上に移動させ、完全ノンステップな前向き優先席を実現しました。

MP38型でもバス会社によっては従来の右向き優先席を採用しているようです。確かに前向き優先席にすると優先席数、全体の座席数共に1つ減りますが、西鉄としては通路を広く取る方を優先して、前向き優先席を採用したものと思われます。

二つ目はスロープの構造変更です。

Image2_2


ご覧のように入り口付近の床に取っ手がついています。MP38型ではこの取っ手を持ち上げ、床が反転することスロープが出せる構造になっています。

これによりスロープの出し入れがかなり楽になるかと思われます。

西鉄のMP38型エアロスターは、まだ導入され始めたばかりです。現状さまざまな路線に投入されていますので、捕まえることはなかなか難しいですが、投入路線の一つである新宮急行の時刻表をぜひ参考にしていただければ幸いです(新宮急行に入らない日もあります)。

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